メソポタミア10大事件

王さまトレカの続き、今度は「できごと」を時系列でゆるく10個にまとめました。難しい年号より、流れとオチを楽しんでください。

1
紀元前3100年頃

人類最古の文字は、実は帳簿だった

くさび形文字が生まれた目的は文学でも詩でもなく、ビールと大麦の在庫管理。人類が最初に書き残したのは、ロマンティックな言葉ではなく経理メモだった。

2
紀元前2334年頃

川に流された赤ちゃん、帝国を作る

世界初の帝国を築いたサルゴン王は、自伝に「生まれてすぐ籠に入れられ川に流され、拾われて育った」と記している。まるでヒーロー誕生譚のような始まり方。

3
紀元前1792年頃

「目には目を」の王様、実はグルメだった

ハンムラビ王が有名な法典を作った同じ時代、粘土板には「羊とビーツの煮込み」のレシピもきっちり記録されている。人類、法律とレシピをほぼ同時に発明。

4
紀元前1595年

油断してたら街ごと持っていかれた

ヒッタイトが遠征してきて、あっという間にバビロンを陥落させ、そのままサクッと帰っていった。栄えていた古バビロニア王国、まさかの呆気ない幕切れ。

5
紀元前883〜859年

新居祝い、6万人分・10日間ぶっ通し

アッシュールナツィルパル2世が新しい宮殿のお披露目にとんでもない量のごちそうを振る舞い、その全メニューを石碑に堂々と刻んだ。歴史上もっとも豪華な「始まりました」投稿。

6
紀元前689年

キレて街を消したら、息子に叱られた

反乱に激怒したセンナケリブがバビロンを徹底破壊。しかし息子のエサルハドンは即位後、しれっと丁寧に再建してしまう。父と子で見事に真逆の対応。

7
紀元前7世紀

戦うより本を読む方が得意な王、実は最強だった

アッシュルバニパルは自ら文字を学び、ニネヴェに巨大図書館を築いた。おかげで『ギルガメシュ叙事詩』は4000年の時を超えて今の私たちの手元に届いている。

8
紀元前612年

やられたらやり返す、数百年越しの倍返し

かつてバビロンを滅ぼしたアッシリアが、今度はバビロニア・メディア連合軍にニネヴェを滅ぼされる。因縁のリベンジ劇、ついに成立。

9
紀元前605〜562年

空中庭園、建てたかどうかは本人のみぞ知る

新バビロニアの最盛期を築いたネブカドネザル2世。エルサレム征服やイシュタル門の建設は史実だが、世界七不思議「空中庭園」を本当に彼が作ったのかは、今も歴史家の間で意見が割れている。

10
紀元前539年

パーティーの真っ最中、壁に謎の文字が浮かぶ

伝説によれば、最後の王ベルシャザルが宴の最中、壁に浮かび上がった謎の文字「メネ・メネ・テケル・ウパルシン」を見て震え上がったその同じ夜、ペルシャ軍がバビロンを陥落させたという。メソポタミア独立の歴史は、この一夜で幕を閉じた。

💡 英語の「the writing on the wall(先行きが見える悪い兆し)」は、この逸話が語源
というわけで

メモ魔から始まり、捨て子の帝王、グルメな法律王、宴会王、やっちゃった王、読書王、そして壁の予言まで——メソポタミアの歴史は、意外と人間くさいドラマの連続でした。